チーム座談会
「2015年に賭けるわがチームの思い」

小林選手

こうやって短距離選手が集まるっていうのはたぶんNTN陸上競技部史上無かったことだとは思うし、今年こうやって集まれたことは、意義あることだと思うのでお互いの思いを話したいと思います。

今年は北京での世界陸上があるわけだけど、僕自身は2013年のモスクワ大会には出場したけど、去年は代表を逃しています。
九鬼もロンドンの代表目指して、林も初代表を狙っているわけだけれどもそれに向けて今期はどういう形でやっていこうと思っていますか?

林選手

そうですね。僕は実業団2年目ということで去年自己ベストは更新できませんでしたが、日本選手権初出場させて頂き、なんとか入賞という形はできましたけどもまだ記録や実力としてはまだまだ世界には届かない遠い位置いると思います。

まずは代表選考にしっかり絡めるポジションまでに実力を引き上げるという意味で、今年はまず日本選手権に出場して、そこで去年以上の結果を出したいです。

あと去年記録のムラとかも激しかったので、今後東京オリンピックや世界陸上を狙っていく上で記録のアベレージというかどの試合でも結果を出せるということが大事になってくると思うので一年を通してレベルの高いところを維持できるようにがんばっていきたいと思っています。

小林選手

8m台とか?

林選手

そうですね、8mを跳べる感触っていうのは、確実に去年よりも上がっているので積極的に狙っていきたいと思っています。

小林選手

我らは短距離としてやっていく訳だけれど、100mも層が厚くなってきたし、200mも今まで以上に層が厚くなってくると思うから、その中で標準を突破しただけじゃ出場できない。代表の重みっていうのもある。今年はそれに向けてどうやって取り組んでいくのか?

それにもちろん個々が主なんだけれどリレーってものに対して、ナショナルリレーチームができていろんな取り組みをやっていて、標準記録を突破して出場してもさらにはリレーには出れないわけだからやっぱり頭一つ抜けることが大事だよね、日本選手権でも・・

九鬼選手

そうですね、やっぱり日本選手権3番以内じゃないとだめですし、まずは標準記録突破しない限りは、代表選考の基準にもならないと思うので・・・

小林選手

100mの自己ベスト記録いくつだっけ?

九鬼選手

10秒16です。

小林選手

おー速いな!!

九鬼選手

A標準が10秒01で派遣設定が多分10秒01だと思うので・・・・まだまだです。

小林選手

まあ、1人超えそうな選手はいるけどね。
やっぱりテキサスでの桐生選手が10秒を切った記録っていうのは、日本陸上界ですごい春先の先制パンチを食らわせてもらった。

僕たちも先越されて悔しいって気持ちも大きいと思うし、やっぱり年下には負けたくないって気持ちもあるじゃない。すごい記録で、インパクトもあったけど・・・それでも負けたくないって気持ちが強いな・・・

九鬼選手

そうですね。代表は2枠とか3枠しか無いので彼と競える位でないと代表になれないと思う反面、9秒台というとレベルがすごく上がっちゃって現実味が無いかなとは思ってしまいますが・・・

まずは標準記録だったりとか10秒0台、1台という記録は出したいなと思います。

小林選手

どう出せる感覚は?

九鬼選手

そうですね。まだまだ10秒0台の感覚は分からないですね・・・

小林選手

僕は200mの方が得意なので、九鬼はどちらかというと100mの方が得意だから、力が合体すればちょうどいいわけだよね(笑)

九鬼選手

そうですね僕は200mの方は走れないし、100mに比べて得意でないので・・・・

小林選手

僕も20秒05とか記録を出したこともあったけど、やっぱり九鬼ぐらいの10秒2台の記録を出せないと200mにも結果が結び付かないし・・・それが100mの記録も上がってくると思うので・・・・

もちろん幅跳びも20秒4とかで走れれば、気持ちよく飛べるだろう?

林選手

そうですね。やっぱりスピードはあった方が確実にいいですね。

小林選手

3人とも足並み揃えてではないけれども、僕と九鬼はもちろん代表に復帰という気持ちは強いし、林は代表にいち早く入りたいと気持ちがあると思うから、今年の目標は皆が同じということだと思う。

世界リレーとかアジア選手権もあるけど、やっぱり今年は北京の世界選手権に向けて取り組んでいけたらいいかと思う。

もちろんその次のリオオリンピックもあるし、もっと先の話になるけど東京オリンピックもあるよね。
僕は東京オリンピックの年は31歳で、200mという競技は20代後半から落ちてくる話があるからギリギリかなという気持ちはあるけど・・・200mで東京オリンピックに出たいという気持ちはある。

今こうやって三重のNTN陸上競技部で走らせてもらっているけど、出身地は東京だからやっぱり東京って僕の地元での自国開催というのもあるからそういう気持ちは強いね。

僕より若い二人は東京オリンピックどう意識している?

林選手

そうですね、幅跳びは技術が結構大きなウエイトを占めてくる種目で、やっぱり日本のトップでやっている人とかも20代後半や30歳オーバーの人もいますし、その辺になってくると技術が巧みになってくるというのもあるので、そういう意味でもそこまでしっかり目指して続けられたら狙えるんじゃないかなと思います。

おおまかな感じですけど「いざ東京オリンピックへ」っていうような意気込みではまだちょっと現実味があまり無いですけれど、30歳手前のいい時期に開催ってことでそこは自分の陸上人生の中で一番大きなポイントになるんじゃないかという風にはぼんやりとして考えています。

小林選手

ぼんやりだよね。実際・・・(笑)

林選手

そうぼんやりなんですよ。すごくあるっていうのはあるけど・・

小林選手

その前に目指すところがあるからな。

林選手

そうなんです。その前にメインというか目指しているところがあるので、・・

小林選手

リオオリンピックというのはたぶんみんな一番年齢的にもいいと思うし、そこをひとつ目標にやっていかないと東京オリンピックというのは見えてこないと思うよ。

オリンピックはもちろん走ったことはないけど、いったいどういう雰囲気なんだろう?
九鬼は唯一オリンピック出場しているから・・・どうなの?

九鬼選手

でも実際は出場機会がなかったので・・でもほんとうに行く前からこういろいろなサポートだったりとか支援を受ける感じがもうぜんぜん違っていました。

世界陸上も出たことは無かったですけど、周りの人からもやっぱりオリンピックと世界選手権とまったく違うって言われていて、メディアの注目だったりとかそういうのもまったく違いましたね。

大学の中でもいろいろな方々が応援してくれたので・・・・

小林選手

そうだね、そういうのを聞くとやっぱり出たいね・・・オリンピック。

林選手

はい、まだぼんやりですけど・・・でもほとんど日の丸付けてまだ試合に出たことが無いので・・・
去年と高校の時に東アジアに出てそのくらいなので・・・

小林選手

まあもちろん世界選手権っていう今年のひとつの夏の目標があるわけだけど、それと前後してやっぱり中部実業団と全日本実業団があって・・・個人ももちろんだけどリレーがあるよね。

去年は即興メンバーだったけどうまく5位までに入賞できて・・・僕が入ったことによって万全じゃなかったけど記録は1秒くらい上がったので・・ってなると九鬼が入ったらまた1秒上がっちゃうことになる。

林選手

去年全日本の時、感じたのですけどやるならしっかりやりたいですよね。
即興メンバーとはいえ、いざ出て5位に入賞できてそのときも嬉しかったですし・・・

周りの人の感動を取るのは・・「やっぱりリレーすごいね」っていう風に言ってくれるから単純に嬉しかったですね。
九鬼が入ってきてメンバーが揃うってことだから、やっぱり狙えるとこまで狙いたいというのはありますね。

九鬼選手

堀田部長からもすごくリレーのことは言われていて・・・
日本選手権リレーは絶対出てくれって言われてます!(笑)